お年寄りに思う事

昨日、抗がん剤治療で入院するので
スーツケースに荷物を詰め込んで、
バスと電車で病院に向かった時の話。


一応閑静な住宅街のバス停から、茅ヶ崎駅に
向かうバスに乗る。
荷物が大きかったので、空いていた優先シートに
座らせてもらった。駅までは15分ほどの乗車。
途中で、座席が必要な方が乗ってきたら変わるつもり。


まぁ、座席の話はどうでもよくて、問題は先に座っていた
おじさん。
以前の記事を読んで下さった方はお察しの通り、
いまだ、声がほとんど出ません。ささやく程度しか出ないんです。


で、このおじさん。優先席に座った人をターゲットに
してるらしく、がんがん話しかけてます。


オイラには、いきなり「どちらかから、お帰りですか?」って
はい、疑問①。駅から住宅街に向かうバスへの乗車ならありうるけど、
その逆、住宅街から駅へって、どこから帰ってきたというのでしょう?


お年寄りには優しくがモットーなおいらは出来る限りの
大きな声で、「これから入院なんです」と伝えるも、
当然、耳が遠いので一回じゃ聞こえない。
ついでに、「ノドの病気で入院するので声が出ないんです」と
状況を伝えるも、一方的に話し続ける。


疑問②、勝手に入院先病院当てクイズ、おひとり様型はなぜ始まるんでしょう?
「この辺だと市民病院か?あ!わかった!あそこの県立の…何だっけ…
でも、そこでしょう!!」、あそこの県立のって言われてもわからん。


疑問③、1・物忘れが激しいのか、2・そもそも話を聞いていないのか、
    3・ただ声に出して話をしたいのか?
声が出ないと伝えているにも関わらず、一方的に質問してきた挙句、
オイラがジェスチャーで自分のノドを指さすと、思い出したかのように
「あ!声が出ないんだったね。で、どうなの?」ってバス中に
聞こえる声で話し続ける。という事で、たぶん正解は全部。


上記の事から、同じバスにお乗り合わせ頂きた皆様全員は、
このおじさんが発信してくれたオイラの個人情報をもとに
「ああ、あの人は正月そうそう、のどが悪くて入院するんだ。
しかも車じゃなく、バスと電車で、可哀そうな人だ。」と
印象操作されたものと思われます。おばあ様方の目は
憐みの眼であったことは間違いなく感じました。


では、解説です。
・まず病院は年末年始に入院患者を追い出すので、一般会社の
仕事始めと入院受付は一緒。なので、どちらに行くのかの違い程度。
・のどが悪いのは正解。
・のど以外は元気なので、嫁に休みを取ってもらい車で送って
もらうほどではない。むしろ、会社へ向かう皆さん。頑張ってください。


ああ、いい迷惑だった。


なお、終点近くから乗ってきたおばさんには、どこに住んでるのか?
誰と住んでるのか?出身地は?とか細かく個人情報を聞きだし、
オイラの時と同様に、バス中に聞こえる声で話し続けてから、


最終的に、自分の事を端的に話した。「私の出身はオオキニなんですよ。」
???どこだ??オオキニって県?無い。市?聞いたことない。
今日一の大きな声と満面の笑みを浮かべて
「わかりませんか?京都ですよ!京都!」って、


あ!わかった!!
このおじさん、自分が京都出身だって言いたかったんだ!!!